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八十小路


 

*海から来る春
昭和に入り、次第に都市化が進んでいってもまだ、この町のどこかには、農漁村だったむかしながらの匂い、色あいが、しみついたまま残っていた。
季節の節目といえばいいのだろうか、なにかしら古風な仕来りが、それぞれの季節をはっきり感じさていた。
たとえば正月の海岸。
砂浜に引揚げて松飾りした漁船に、大漁旗や幟が花やいではためき、早くから集まってはしゃぎ叫んでいる子供の群の上に、「みかんまき」の蜜柑が降る。
注連をめぐらして、薄べりにかしこまった赤銅色の男たちを前に、浜風に装束をひるがえしながら、神官がゆるやかに舞う「汐まつり」の湯立神楽。
そして「どんど焼き」の煙に乗って正月が行ってしまうと、二月。
大漁着を裾長く羽織った年寄の漁師が連立って、魚と一升びんを提げて、佐助稲荷の初午へ行くのを、よく見かけたものだ。



鎌倉のなかの明治
その1「段葛」  その2「海岸への道」  その3「別荘」  その4「海のことなど」  その5「人力車 自転車」  その6「松のある風景」
鎌倉のなかの大正
その1「鎌倉劇場」  その2「白切符 青切符」  その3「鎌倉能楽堂」  その4「自動車」  その5「遊覧馬車」   その6「外人客」  その7「海浜博覧会」  その8「海軍さん」  その9「洋食屋」  その10「第二の変わり目」
鎌倉のなかの昭和
その1「提灯」  その2「めいた町」  その3「海から来る春」  その4「暗かったころ」  その5「市民座」  

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