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八十小路


 

*海浜博覧会
夏が鎌倉の書入れ時となってからも、日帰りの客はさして多くはなかった。いわゆる避暑客 というのは、7、8の2ヶ月をここに逗留して、のんびり過ごすのが殆どだった。
 そのため、何百かの貸別荘、千を超す貸間がいずれも満員になり、鎌倉の人口は夏になると倍にふくれあがった。
 町役場が無料の脱衣所を由比ヶ浜に作ったのは明治の末だが、そのころから日帰り 客がだんだん増えてきたからだろう。
 浜の管理には気をくばり、赤い饅頭笠の掃除夫が朝夕砂浜を掃除していたし、見張船が2、3艘、沖合から溺れるもののないよう見守っていた。遊泳の時間は午前は7時から11時、午後は2時から6時までときまっていたが、別に文句をいうものは なかった。
 海浜博覧会というのが大正年間には毎年あった。名前は大袈裟だが、縁日の夜店に毛の生えた程度のものだったが、夜は夕涼みの浴衣がけの人で結構賑かだった。
 その人混みを離れ波打際に佇むと、夜の暗いうねりの中に夜光蟲が青く光っていた。



鎌倉のなかの明治
その1「段葛」  その2「海岸への道」  その3「別荘」  その4「海のことなど」  その5「人力車 自転車」  その6「松のある風景」
鎌倉のなかの大正
その1「鎌倉劇場」  その2「白切符 青切符」  その3「鎌倉能楽堂」  その4「自動車」  その5「遊覧馬車」   その6「外人客」  その7「海浜博覧会」  その8「海軍さん」  その9「洋食屋」  その10「第二の変わり目」
鎌倉のなかの昭和
その1「提灯」  その2「めいた町」  その3「海から来る春」  その4「暗かったころ」  その5「市民座」  

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